とろみ剤使ってるけど、結局どれがいいの?
種類がありすぎて何を選んでいいかわからない。
そんな疑問に答えます。
本記事の内容
- とろみ剤とは
- とろみ剤の種類
- とろみ剤6種比較
- とろみ測定板キットでのとろみ数値検証
- まとめ
本記事の信頼性
この記事を書いている私は、1児の母であり、その息子には「脳性麻痺」という障害があります。肢体不自由児で障害者手帳、療育手帳1級を取得しています。
食形態によっては、とろみ剤を使用している方も少なくありません。
ですが、とろみ剤っていろいろ種類があって結局どれ選べばいいの?市販で売ってるやつずっと使用してるけど大丈夫かな?
など疑問を持った方は、是非この記事を読んで参考にしてみてください!
とろみ剤とは
とろみ剤は食べ物や飲み物に加えて混ぜることで、温度に関係なく適度なとろみをつけ、食べ物を飲み込みやすくすることができる粉末状の食品です。
中でも、消費者庁の許可を受けた商品は特別用途食品の一つである「とろみ調整用食品」としてマークが表示されているよ!
とろみ剤6種比較
市販のとろみ剤だと、きちんととろみがつくまでに量が必要だったり、唾液で薄れたり...
かといって、介護食専用のとろみ剤も沢山あるからどれ選べばいいか分からないし。
そんな方のために、今回はインスタのフォロワーさんが実際に使用している6つのとろみ剤を比較してみました。
使用したのはこちら⇩
- ネオハイトロミールIII(フードケア)
- パワースマイル(ヘルシーフード)
- トローミファイバー(宮源)
- とろみエール(アサヒ)
- 液体とろみかけるだけ(ハビナース)
- ソフティアS(ニュートリー)
ポイント
今回は、各社の商品を同じg数でどのくらいのとろみ加減かを検証するために、商品のパンフレットやパッケージに記載されているおすすめの添加量にはしていません。
とろみ剤比較の手順
- 水200ccにとろみ剤2gを入れる
- 30回ほど混ぜる
- 2分待つ
- 再度10回混ぜる
- とろみのつき具合確認
それでは、実際に検証スタートです!
とろみ加減
とろみ加減は、結構差が出ていたように感じます。画像だけでは分かりにくい部分もあるので、是非動画で一度確認してみてください!
https://instagram.com/_____takayamama?igshid=NTc4MTIwNjQ2YQ==
1番とろみが強かったのが"パワースマイル"。
その次、ネオハイトロミールの順でしたが、どれもしっかりとろみはついていました。
パワースマイルについては、2分待ってから再度10回ほど混ぜた時のとろみのつき加減が他のとろみ剤とはかなり差を感じました。
そういう意味では、少ない量でしっかりとろみがつき、なおかつとろみがつくスピードも早いという結果に!
だまになりにくさ
今回は水200ccに対してとろみ剤2gで検証したため、どれも目立つだまはなかったかのように思います。また、味噌汁や牛乳、食材によっては若干変わってくるのかな....
透明度・味
とろみ加減も大事ですが、とろみを入れることによって味や風味が損なわれては意味がありません。
結果としては、ネオハイトロミールがダントツ!透明度が高かったです!
とろみを入れた10分後に全5種を比較しましたが、少しにごりが出ていたのが”パワースマイル”。
とろみの加減がピカイチなゆえに、ネオハイトロミールに比べると若干濁りが出ていました。
ただ、色が付いている飲み物であれば、とろみ剤を入れる前の液体の色とほとんど変わらないのではないかと思います。
"液体とろみかけるだけ"は、液体ならではの色が出てました。味については、味噌汁に入れたところ、ん?という味の変化もありました。
コスパ
これもとっても大事!
とろみ剤も毎日使ってるとすぐなくなる消耗品。なんとしても、いい商品でコスパ良いやつがいいですよね!
そこで、徹底比較!
※Amazon掲載価格を例とする
※液体とろみは液体で測ることが出来ないため除外することとする。
※全て150gに換算して比較することとする
ネオハイトロミールIII | 150g | 1908円 |
パワースマイル | 150g | 2040円 |
トローミファイバー | 150g | 1216円 |
とろみエール | 150g | 577円 |
ソフティアS | 150g | 1548円 |
圧倒的にとろみエールが安い!
とろみエールはこの中でも唯一薬局で購入出来るのも嬉しいポイントだね!
今回は小包装でのコスパを比較しましたが、ご家庭に合ったとろみが見つかれば、それぞれお得な大容量タイプでもいいですね!
とろみ測定板キットでのとろみ数値検証
今回は、サラヤから出ているとろみ測定版キットでのとろみの数値も検証しました。
とろみ液が広がる距離で「とろみの程度」を数値化するLST値で3段階に分けられます。
- 段階 1 薄いとろみ43 - 36
- 段階 2 中間のとろみ36 - 32
- 段階 3 濃いとろみ32 - 30
測定方法
- 水平な場所にシートを置き、内径30mmのリングを同心円の中心に置きます。
- 測定したいとろみ液をリングのすり切り一杯(20ml)まで入れ、30秒間静かに置きます。
- リングを垂直に持ち上げ、30秒後、溶液の広がり距離を1~6の6点測定します。その平均値をLST値とします。
測定結果
ネオハイトロミールIII | 38 | 薄いとろみ |
パワースマイル | 35 | 中間のとろみ |
トローミファイバー | 40 | 薄いとろみ |
とろみエール | 42 | 薄いとろみ |
液体とろみかけるだけ | 50 | 薄いとろみ |
ソフティアS | 45 | 薄いとろみ |
数値から見ると、パワースマイルのみ"中間のとろみ"でその他は全て"薄いとろみに"分類されました。
また、パワースマイルと液体とろみを数値で比較しても結構な差が出ました。
数値が全てではありませんが、とろみ加減でひとつ言えることは、やっぱりパワースマイル強し!
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は簡単にとろみ剤の比較を行いましたが、先ほどもお伝えしたとおりご家庭によってとろみ剤の加減や量も異なります。
また、今回は検証していない味噌汁や炭酸、味噌汁でもまた違ったとろみ加減になることもあります。
ご家庭によっては、とろみ加減、透明度や味、コスパ、それぞれ優先順位が異なってくるので、一概にどれがいいとは言えませんが、少しでもこの記事を参考にご家庭で使用するとろみ剤が見つかれば嬉しいです。